風俗で働く場合は税金の支払いが必要?確定申告の方法と流れも紹介!

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風俗で働く場合は税金の支払いが必要?確定申告の方法と流れも紹介!

風俗の仕事は、稼げる仕事としてたくさんの女性から人気です。しかし、実際に風俗で働きたいと考えている女性の中には、税金の扱いについて不安に感じる人もいるのではないでしょうか。

風俗嬢として働く場合、一般的な会社員とは立場が異なります。そのため、税金の扱いについて事前に知っておき、不安のない状態で風俗の求人に応募しましょう。

当記事では、風俗で働くときは税金を支払う必要があるのかどうかを解説します。「風俗の仕事をしてみたい」と考えている女性は、ぜひ参考にしてください。

 

1.風俗嬢は税金を払う必要があるの?

風俗嬢は、自分で税金を支払う必要があります。その理由は、風俗嬢は会社員ではなく「個人事業主」という扱いになるためです。

風俗嬢はお店と業務委託契約をして働くことになり、基本的にはフリーで仕事をします。会社員として働く場合は「給料」が支払われる一方、個人事業主として働く場合は「報酬」が支払われます。報酬としてお金を受け取ったときは、受け取った金額から経費などを引き、残った「利益」に対して住民税や所得税などが課される仕組みです。

すべての風俗嬢が税金を支払う必要はないものの、条件に当てはまる場合は必ず支払うように注意してください。

 

1-1.風俗嬢が確定申告をしなければならない条件

風俗嬢がお店と業務委託契約を結んでおり、風俗嬢としての稼ぎが1年で20万円を超えた場合は、確定申告をする必要があります。

お店が年末調整を実施する場合は確定申告の必要がありませんが、店側が年末調整を実施することはほとんどありません。加えて、風俗は稼ぎやすい仕事のため、1年間の収入が20万円以下になる可能性は非常に低いでしょう。結果、ほとんどの風俗嬢は確定申告をすることになります。

なお、お店と雇用契約を結んでいる場合は確定申告の必要がありません。また、風俗の仕事を「専業」にしており、稼ぎが48万円以下の場合も確定申告は不要です。

 

1-2.税金を支払わない風俗嬢は多い?

税金を支払わない風俗嬢は一定数いる状態です。

確定申告をすることによって、風俗嬢は稼いだお金の一部を税金として支払うことになります。稼いだお金を少しでも手元に残したい気持ちから、確定申告をしない風俗嬢は珍しくありません。実際に国税庁のデータでは、1件あたりの申告漏れ所得金額が高額な業種として、風俗業がランクインしています。

出典:国税庁「事業所得を有する個人の1件当たりの申告漏れ所得金額が高額な上位10業種」

確定申告をしていないと、最悪の場合は逮捕される可能性があります。さまざまな面でリスクが高くなってしまうため、条件を満たす風俗嬢は必ず確定申告をするようにしてください。

 

2.風俗嬢が確定申告をするメリット・デメリット

風俗嬢が確定申告をするメリット・デメリットは以下の通りです。

・メリット:さまざまな手続きに必要な書類がもらえる

確定申告をしておけば、所得証明書や納税証明書といった書類を受け取ることが可能です。こういった書類がない状態では、クレジットカードの発行ができなくなったり、ローンの審査が受けられなかったりなど、さまざまな不都合が生じてしまいます。

仮に仕事を休業する場合も、確定申告をしておけば国の補償を受けられます。現在は生活に困っていないとしても、万が一のために確定申告をすることが非常に重要です。

・デメリット:家族にバレてしまう可能性がある

確定申告をする際、書類は開業住所に指定した場所に届きます。家族と暮らしている風俗嬢の場合は、書類が原因で風俗の仕事をしていることがバレる可能性があります。家族にバレることを避けたいなら、確定申告の書類が届いても勝手に開けないように伝えておきましょう。

また、開業住所をシェアオフィスにする方法もおすすめです。シェアオフィスを開業住所にしておけば、確定申告の書類が自宅に届くことはありません。シェアオフィスは月に2万~3万円の費用が発生するものの、基本的に経費として計上ができます。

 

3.【STEP別】確定申告の方法・流れを紹介!

確定申告をせずに申告漏れが発覚してしまうと、延滞税や無申告加算税といった形で、ペナルティが課されてしまいます。その結果、本来は支払う必要のないお金を支払うことになるため、確定申告を必ずしておきましょう。

ここでは、確定申告の方法と流れを紹介します。ステップごとに解説するため、確定申告について不安を感じる人は参考にしてください。

 

3-1.【STEP1】必要な書類などを用意する

まずは、確定申告に必要な書類などを用意します。一般的に必要な書類・ものと概要は以下の通りです。

必要な書類・もの 概要
確定申告書

確定申告書にはA様式・B様式の2種類があります。開業届を出している場合はB様式で提出する必要がありますが、開業届を出していない場合はA・Bのどちらでも構いません。

確定申告書は国税庁のホームページや税務署、確定申告の会場などで入手可能です。

収支内訳書確定申告書とともに提出する書類です。青色申告をする場合は「青色申告決算書」が必要となります。
口座情報過去に支払った税金の金額が、本来支払う必要のある税金額を上回っているときは、税金の還付を受けることができます。口座情報は、還付を受けるために必須です。
マイナンバーカード書類を税務署に持参するときは、マイナンバーカード、あるいはマイナンバーが明記されている書類などの提示が求められます。

このほか、必要に応じて医療費控除の明細書や、社会保険料控除証明書などを提出しましょう。

 

3-2.【STEP2】確定申告書に必要事項を記入する

必要な書類を用意した後は、確定申告に必要事項を記入します。まずは1年間の稼ぎを計算しましょう。なお、1年間とは1月1日~12月31日までのことであり、「働き始めた日からの1年間」ではない点に注意が必要です。

確定申告書の作成方法には、大きく分けると手書き・確定申告書ソフトの利用の2つがあります。手書きは作成に時間がかかるだけでなく、間違える可能性もあるため、ソフトの利用がおすすめです。国税庁が提供する「確定申告書等作成コーナー」を利用すれば作成できるため、ソフトを別途購入する必要はありません。

自分で確定申告書を作成することが不安な場合は、税理士に頼る方法もあります。しかし、税理士への依頼・相談は費用がかかるため、よく検討しましょう。

稼ぎを計算した後は経費をまとめます。一般的に、風俗嬢が経費として扱える項目の例は下記の通りです。

  • 衣装や下着、アクセサリー代
  • 職場までの交通費
  • 名刺代
  • 性病検査代

少しでも節税をしたい場合は、可能な範囲で必要経費として計上しましょう。なお、経費として計上するときには、レシートや領収書の保存が必要です。

 

3-3.【STEP3】確定申告書を提出して納税する

書類の作成が終わったら、確定申告書を提出します。主な提出方法は下記の4つです。

  • 税務署に直接持参
  • 信書による郵送
  • e-Taxを使った電子申告
  • 税務署の時間外収集箱に投函

税務署に持参する方法がもっとも一般的であるものの、確定申告の時期は混雑することも珍しくありません。多忙で税務署に足を運ぶことが難しい場合は、e-Taxを使った電子申告をおすすめします。なお、電子申告の場合はカードリーダーライターや、利用者識別番号などが必要です。

書類を提出した後、必要な場合は税金を納付します。納付の方法には現金納付や振替などさまざまな選択肢があります。どの支払い方法を選ぶ場合でも、必ず期間内に納税を済ませることが必須です。

 

まとめ

今回は、風俗嬢は税金を支払う必要があるのかどうか、また確定申告の方法や流れなどを解説しました。

風俗嬢として働く場合は税金を支払う必要があり、確定申告もしなければなりません。脱税をしてしまうと、さまざまなリスクを抱えたまま働くことになります。税務調査を受けてペナルティを受けることがないよう、確定申告の方法について把握しておきましょう。

確定申告の方法は決して難しくありません。必要な書類を用意して、稼いだお金や経費になる項目を整理することから始めてください。この記事を参考にして、しっかりと税金を払えるようにしましょう。

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